技術紹介Cases
横断歩道橋デッキプレートの点検・診断
デッキプレート床版下面の腐食状況(重ね合わせ部)
課題/問題点
横断歩道橋は、昭和40年代に一斉に架設されました。
床版は、標準設計によるデッキプレート構造が多く、近年、腐食片の落下被害が報告されています。
デッキプレート床版の診断は、桁下外面からの点検結果のみでは情報が不足しており、橋面舗装のはつり調査等を実施し、デッキプレート床版上面の状態を確認する必要があります。
富士技研センターでの解決方法/対応・実施策
腐食が著しい横断歩道橋の健全度診断では、下記の調査を実施しております。
(1)橋面ひび割れの発生位置に対して、橋面舗装のはつり調査を実施。
(2)デッキプレート床版上面の充填コンクリートの状態を確認。
(3)橋面舗装のひび割れとデッキプレート床版下面の腐食の相関を確認。
担当者コメント
横断歩道橋の橋面舗装のはつり調査から、下記の結果がえられました。
- 橋面舗装のひび割れ発生位置とデッキプレート床版下面の腐食発生位置の相関を確認。
- デッキプレート床版の腐食は、デッキプレート床版の重ね合わせ部で発生。
- デッキプレート床版上面に充填されたコンクリートが土砂化していることを確認。
⇒調査結果を踏まえた健全度診断を行うことで、内在する腐食損傷を適正に評価できました。
また、この診断結果から、今後の対応方針を適正に検討することができました。